金づる
金づるの作り方は、ネットなら大丈夫だと気楽に考えていました。
特に、無料で匿名性が高い場所。
自分のプライバシーを守りながら、ご馳走してくれ、お手当まで出してくれる相手を探すのです。
自分が誰か分らないままやりたいと思うのが女心というものです。
SNSは、利用者の多さからデートパパ探すのにジャストフィットであろうと思っていました。
裏垢のようなアカウントを作って募集を開始することにしました。
金づるの作り方は、これで万全、甘やかな男女の繋がりを作れるって真剣に想像してしまいました。
とにかく、沢山の人たちがいる世界。
だからこそ、連絡は確実に来るはずである。
これは確信出来ていた部分です。
金づるの作り方としてSNSをフル活用してみました。
無料だし、気軽に利用出来るからツイートも気楽でした。
デートパパぐらい、あっさり見つかる。
そんな印象を強めるばかりでした。
だけど、手応えがないのです。
やっと連絡が来たと思ったら、それは募集の趣旨と違ったものでした。
冷やかしです。
ネットの世界では多数ある、この冷やかしが到着するようになりました。
リツイートもされると、さらに冷やかしの数も増えていきます。
これには、さすがに気分が悪くなってしまいました。
やっと、ご飯でお小遣いを出すという男性からの連絡が到着です。
諦めないで募集して良かったと、心の底から思いました。
相手の条件が素晴らしく、一度の食事で10万円でした。
SNSを金づるの作り方にして出会いを掴め、出かけて行きました。
言われた通り、食事だけで10万円が発生すれば問題ありませんでした。
顔を合わせ、食事に連れて言ってくれると思っていました。
ところが、肉体関係無しでは10万円を支払えないと言われてしまいました。
財布の中身も見せてきます。
お札が詰まっていました。
それを見て、心が動いてしまったんです。
手に入るなら、肉体関係もイイかもしれない。
この判断は大きな間違いでした。
行為が終わり、ホテルを出ると男性が走り去ってしまったのです。
ものすご~い勢いでした。
追いつくことが出来ませんでした。
支払いはされていないまま、私の前から姿を消してしまいました。
タニマチ
タニマチ